発症メカニズムは十分には解明されていませんが、アトピー性皮膚炎の原因として、
バリア機能異常、免疫機能異常の 2 つの側面があり、「肌のバリア機能の低下」と
「免疫機能の過剰反応」が組み合わさって発症します。
●肌のバリア機能の低下
肌のバリア機能とは、外部からの異物の侵入や体内の水分が過剰に蒸発するのを防ぐ
肌の保護機能です。アトピー性皮膚炎の場合、この機能が低下して少しの刺激で強い
痒みを感じてしまい、さらに湿疹を悪化させます。
●免疫機能の過剰反応
免疫系が過剰に反応し、炎症性サイトカインが放出されることで皮膚に慢性的な炎症が
生じます。皮膚の保湿機能が低下すると、外部刺激やアレルゲンが容易に侵入し、
炎症を引き起こすため、乾燥や痒みが悪化します。
SCORAD(スコラド)とは、アトピー性皮膚炎の重症度を評価するための世界的な指標です。
皮膚の状態、痒みの程度に加えて、睡眠の評価項目があります。
SCORAD は 103 点満点で、重症度が高いほど点数が高くなります。
着目したい点は、肌の状態や痒みの程度に加えて、「睡眠」が評価対象となっていることです。
アトピーにおいて「睡眠」が病態に大きく関与していることがわかります。
引用:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024
「バリア機能の低下」、「炎症による掻きむしり」、「睡眠不足」。
いずれもアレルギー反応が強まり、痒みが増して繰り返し起こってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
特にアトピー性皮膚炎の痒みは夜に悪化しやすく、その原因は体温の変化や自律神経の働き、空気の乾燥などが関係しています。
また夜は服を脱いだり着たりする機会が増え、寝具と肌が触れ合う時間も長くなるため、刺激を受けやすくなります。こうした摩擦が皮膚を刺激し、痒みを誘発しやすくなります。
痒みで眠れないとストレスが増加し、自律神経のバランスが乱れ、痒みを引き起こすヒスタミンの分泌が活発になります。よって
睡眠不足は、アトピー性皮膚炎の痒みをさらに悪化させる要因
となります。
「免疫細胞」は2種類あり、細菌やウイルスに働く「Th1細胞」と 花粉や埃などに働く「Th2細胞」と、それぞれ異なった役割があります。 正常な状態では「Th1細胞」と「Th2細胞」のバランスが保たれ、アトピーやアレルギー反応は起き ませんが、バランスが偏り、「Th2細胞」だけが過剰に働くようになると「IgE抗体」が多く作られます。
では、痒みの原因となる Th2 の暴走をとめるにはどうしたらいいのでしょうか。
今まで、アレルゲンへの接触を減らすこと、Th2 自体を抑制する薬などの使用が行われてきました。
ですが、新たな考え方として、
Th1 を活性化することで、相対的に Th2 を抑制し、免疫バランスを整えるという方法があります。
Q. 「K-2 乳酸菌」とは?
K-2 乳酸菌の研究を行うのは、柿の種やハッピーターンで有名な亀田製菓。
20年以上乳酸菌の研究の実績があり、現在もアトピー性皮膚炎だけでなく、花粉症など、様々なアレルギーに関する発表を行っています。
そんな亀田製菓が保有する乳酸菌 300 株の中から「Th1 を活性化」する 3 株を選抜し試験を行い、
その中で最も「Th1 細胞」を活性化し、「Th2 細胞」を抑えたのが K-2 乳酸菌だったのです。
研究結果のポイント
・皮膚症状の緩和、血中の IgE 抗体量・ヒスタミンを放出するマスト細胞の数にも大きな差が見られた。
・さらに K-2 乳酸菌を毎日摂取することでアトピー性皮膚炎の症状が軽減されていることも確認された。
乳酸菌には、植物性と動物性があります。
乳由来(ヨーグルトなど)で乳の発酵が得意なものを動物性乳酸菌といい、植物質の発酵が得意なものが植物性乳酸菌と呼ばれています。
植物性乳酸菌は、生育環境が厳しかったり、栄養が乏しくても生きられる、非常にたくましい乳酸菌であると考えられています。
K-2 乳酸菌は、「酒粕」由来の植物性乳酸菌です。
そのため、乳製品にアレルギーがある方でも安心ですし、
酒粕は、日本人の食経験が長く、なじみが深い食べ物であるため、安心して摂れることが大きなメリットです。
